スタンダードなお茶の入れ方

お茶には「玉露」、「煎茶」、「番茶」、「ほうじ茶」など
さまざまな種類があって、それぞれに入れ方のコツが異なります。
そこで今回は、美味しいお茶を飲むための入れ方を一緒におさらいしていきましょう。
ちょっとしたポイントを押さえることで、より一層美味しいお茶を楽しめるはずです。

スタンダードなお茶の入れ方

美味しくお茶を飲むためのポイント

お茶というのは、入れ方ひとつで風味が大きく変わってきます。
お茶を美味しく飲むためのポイントを、詳しくおさらいしていきましょう。

急須を使い、お茶の葉を多めに入れる

急須にお茶の葉を多めに入れます。
パックに茶葉を入れる方法もありますが、美味しいお茶を入れるためには、
茶葉がお湯の中でよく回って馴染むことが大切ですので、やはり急須を使うのがおすすめです。

一度沸騰させたお湯を使う

お茶に使うお湯は、水道水でも構いませんが、カルキ臭を抜くためにも必ずしっかりと沸騰させておきましょう。
浄水器の水を使う場合も、沸騰させることでより美味しいお茶を入れることができます。

お茶は一滴残らず均等に注ぎ分ける

30秒ほど待ったら、お茶を湯のみに注いでいきます。
入れ始めのお茶は薄く、後になるほど濃くなっていくため、
少量ずつ湯のみにまわし注ぎをして、最後の一滴まで残らず均等に注ぎ分けていくのがポイントです。

お茶の入れ方の目安

お茶の種類には、「玉露」、「煎茶」、「番茶」、「ほうじ茶」などがありますが、
種類によって入れ方も少しずつ変わってきます。
それぞれの特徴と併せて詳しくみていきましょう

玉露

新芽が出始めてから20日間ほど
太陽の光が当たらないようにして育てた
お茶のことで、渋みが少なく、
豊かな旨味と独特な香りが特徴です。

入れ方の目安(3人分)
茶葉の量大さじ2杯
お湯の温度60℃くらい
浸出時間2〜3分
※湯呑み一杯の湯量は80〜100ccが目安です。

煎茶

摘み取った生葉に熱処理を加えることで発酵を抑えたもので、
普段私たちが最もよく飲んでいるお茶です。
蒸す、煎るといった熱処理をすることで、
酸化酵素の働きを止めて保存に耐えられるように仕上げています。

入れ方の目安(3人分)
茶葉の量大さじ2杯
お湯の温度70℃〜80℃くらい
浸出時間1分
※湯呑み一杯の湯量は80〜100ccが目安です。
  • 【水出し煎茶の入れ方(5人分)】
  • 大さじ3杯の茶葉に冷水を加えて、茶葉がしっかりと開き、 鮮やかな色が抽出されるまで数分間待ちます。

番茶

いわゆる「番外茶」のことで、
日本茶の主な分類から外れたお茶を総称しています。
北海道や東北、北陸地方では「ほうじ茶」のことを番茶と呼ぶことも。

入れ方の目安(3人分)
茶葉の量大さじ2杯
お湯の温度95℃くらい
浸出時間15〜30秒
※湯呑み一杯の湯量は80〜100ccが目安です。

ほうじ茶

煎茶や番茶、茎茶などを強火で煎ることで香ばしい香りを引き出したお茶で、
カフェインが少なく、すっきりとした軽い味わいが特徴です。

入れ方の目安(5人分)
茶葉の量大さじ2杯
お湯の温度95℃くらい
浸出時間15〜30秒
※湯呑み一杯の湯量は80〜100ccが目安です。

茶葉の種類や量、お湯の温度などで味が変わります。自分好みのお茶を探して楽しみましょう。


甘みを楽しむお茶の入れ方

美味しいお茶を飲んだときにはホッと気持ちが和らぎますね。
ここでは、ホッとする緑茶の甘みを楽しむためのお茶の淹れ方をご紹介します。

甘みを楽しむお茶の入れ方

甘みを味わうためのお茶の入れ方

暖かいお湯よりも氷出しや水だし緑茶で飲むのがおすすめです。
では、甘みを味わうための緑茶の淹れ方を詳しく見ていきましょう。

  1. 茶葉を多めに急須に入れましょう。
  2. 緑茶の甘みを楽しむのなら少し高級な茶葉がおすすめです。
  3. 急須がいっぱいになるまで氷と水を注ぎましょう。
  4. 水出しよりも氷を一緒に使った方がより甘みが増して風味豊かになります。
  5. 冷蔵庫で一晩、ゆっくりと抽出したら完成です。

渋み・苦みを味わうためのお茶の入れ方

日本人にとって馴染みの深いお茶。
家や会社でちょっとひと息つきたいときなどには欠かせないという方も多いのでは?
いつも何気なく飲んでいるお茶も、淹れ方を少し工夫するだけで、その美味しさは格段に増すものです。
ここでは、渋みと苦みのバランスがとれた美味しいお茶を淹れるためのポイントを詳しくご紹介します。

渋み・苦みを味わうためのお茶の入れ方

渋み・苦みを味わうためのお茶の淹れ方

緑茶は淹れ方ひとつでその風味が大きく違ってきます。お茶が持つ心地よい渋味や苦味を味わうための淹れ方をご紹介します。

  1. 人数分の茶葉を急須に入れます。1人分は3g、2人分なら5〜6gが良いでしょう。
  2. 茶葉を入れた急須に水を入れ、そのまま数分間待ちましょう。
    水は茶葉がひたるぐらいがちょうど良い量です。
  3. 待っている間に、湯のみにお湯をそそいでおきます。
    これは、湯のみをあたためるだけでなく、お湯を冷ますことで渋味の少ないお茶が淹れられるからです。
  4. 急須に水を入れて数分経ったら、湯のみのお湯を全て急須に入れます。
  5. 少し待って茶葉が開き始めたら湯のみにお茶を注いでください。
    このとき、全ての湯のみに少しずつ順番に回し入れるのがポイントです。最後の一滴までしっかりとそそぎましょう。

朝起きて飲むお茶、仕事の合間に飲むお茶、甘い和菓子と一緒にいただくお茶など、その時々に合わせてお好みの淹れ方を覚えておくとお茶の味を存分に味わうことができるでしょう。


氷水を使ったお茶の入れ方

氷水を使ってお茶を淹れる「氷出し緑茶」というものをご存知でしょうか?
お茶といえば「あたたかい飲みもの」というイメージですが、
暑い日にも嬉しい氷出し緑茶の作り方をご紹介します。

氷水を使ったお茶の入れ方

氷水を使ったお茶を淹れるときに準備すべきこと

では、実際に氷水を使ってお茶を淹れてみましょう。
必要なものは、茶葉、急須、氷の3つだけ。
基本的にどんな種類の茶葉でも氷出し緑茶を作ることは可能ですが、
深蒸し茶では苦みが強く出過ぎてしまうためあまりおすすめできません。

緑茶が本来持っている旨味や香りなどを存分に楽しむのなら、
少し高級な茶葉を使ってみるのも良いでしょう。
急須はガラス製の透明なものを使うと、茶葉の広がり具合が分かりやすいだけでなく、
美しい緑色を楽しむこともできて見た目にも涼しい気分に。
氷出し緑茶を多めに作ってたっぷり飲みたいという方には、冷水ポットなどもおすすめです。

氷水を使ったお茶の淹れ方

氷水を使ったお茶の淹れ方は次の通りです。

  1. 大さじ2杯ほどの茶葉を急須に入れます。
  2. 茶葉の上に氷を4〜6個ほどのせていきましょう。
  3. 氷の1/3程度の水を加えて、15分ほど待てば完成です。

とても簡単に淹れることができる氷出し緑茶。
暑い夏だけでなく熱いお鍋のお供など、ぜひ1年を通してお楽しみください。



【SDGs編】茶殻の再利用

茶殻は、電子レンジで加熱(20〜30秒程度)して庫内のにおいを取ったり、乾燥させてふりかけにして食べることもできます。

SDGs編 茶殻の再利用

お茶 ふりかけの作り方

お茶をまるごといただく、お茶 ふりかけの作り方です。

  1. キッチンペーパーで茶殻の水分をしっかり切ります。
  2. フライパンを中火にして、水分をとばしながら茶殻を炒めます。
  3. しっかり水分がとれてパラパラになったら、白ごまと鰹節を入れます。
  4. 茶殻が黒っぽくなるまで弱火で炒る。
  5. 醤油を加えて炒り、再びパラパラしてきたら出来上がり。
材料
茶殻茶葉10g程度で
急須に残った量
白ごま大さじ1
鰹節5g
醤油小さじ1

お好みで大葉や桜エビ、ちりめんじゃこなどを加えてアレンジできます。